会社情報

トップメッセージ

代表取締役社長
三橋 誠

誠心誠意お客様の期待に応えるという
普遍的な真理は変えず
次の新しい100年へ向けて邁進します

2021年は「新型コロナウィルス」との共存が始まり、感染状況により従来の生活様式の中で何が出来るか、何が出来ないか、模索する毎日が続きました。残念ながら商社として商売の基本である営業がお客様を訪問し、会話をしながらそれぞれの要望、問題点をお伺いし、それを解決していく基本活動が制約を受けた為十分に出来ず、コロナ禍からの回復も一定程度に留まっています。

弊社は各地区で「テヅカ会」を組織しており、地元のお客様である販売店様、仕入先であるメーカー様と、テヅカの出先が一体となった活動を40年以上行っています。2020年度は全く活動を休止しましたが、2021年度の後半から講習会やメーカーPRなどの営業活動を再開し始め、11月には漸く一地区では有りますが総会、懇親会が開催され、ゴルフ会なども実施できるようになった事で、失われた2年間の販売店様、メーカー様とのコミュニケーションを復活させることが出来ました。

また、コロナ禍の為社内にいる時間が多くなったことで、営業ではSFAの展開と情報の蓄積が進展し、社内業務ではRPAやQRコード読み取りによる入荷確認などの事務の改善が出来ました。また、所長会議はWebでの開催が定着化し、講習会や打ち合わせもWebの頻度が増えた事で、移動時間や経費の削減などコロナ前との違いが数値化され、コロナの恩恵も実感できた年となりました。

そのような中、一旦広まった国際的なサプライチェーンは各国のコロナ事情に左右されるようになり、部品供給の最適化が出来ずに納期遅延が頻発し、製造、分配などの経済活動が再び制限される事態となっています。また、「働き方改革」の徹底により休日出勤、残業時間が制約され、製品不足となってもメーカーの製造部門は追い込みが出来ず、需要が有っても供給が十分追いつかない状況が今後も継続されると思います。「ワクチン」によりコロナが落ち着き、世界経済が急速に回復していくと昨年は予想しましたが、中国の「ゼロコロナ政策」、ウクライナ侵攻に伴う原材料の高騰と供給不足、米国の金利急騰や急激な円安、サプライチェーンの混乱などの複数の要因で、本格的な景気回復はもう少し先の事に成ると思われます。しかしながら、安定した品質と競争力のある日本の工業製品は世界経済の再起動には不可欠であり、海外に頼らない調達を目指し始めている日本の製造業は、今後は内製化や自動化が加速していくと考えられます。その製造業を支える日本の機械工具業界の一員であるテヅカも、優秀で信頼できる製品の安定供給の重要性が増していくと思われ、在庫の拡充、高効率生産への提案など、テヅカ最大の財産であるチームメンバーの様々な蓄積された機械工具の知識と、新たに身に付けたSFA、RPA、WebなどのIT技術を活用して、日本の発展に従来以上に貢献出来るものと信じています。

毎年テヅカは活動テーマを作っていますが、2022年は「新たな時代に、新たな挑戦、チームテヅカ!」としています。日本の製造業としてのポテンシャルが高く、この地区を避けては販売先が広がらないとの事から、6月1日には名古屋営業所を新設し、初めて中部地方に進出しました。現在名古屋地区の自動車産業は電動化、カーボンニュートラルなどの難問に面しておりますが、大きく電動化に舵を切る前に進出し、新たな自動車生産の時代に備えていきたいと思っております。今まさに時代は大きく変化しており、それに合わせてテヅカもそのチームメンバーも進化していかなければなりません。テヅカの伝統である「誠心誠意」、「三位一体(販売店、テヅカ、メーカー)の営業推進」は決して忘れることなく、新たなITを駆使した営業活動で、テヅカは安心、安定したサービスを提供し続けていきますので、これからも変わらぬご指導、ご鞭撻を宜しくお願い致します。

2022年7月吉日